2020年もTDSWを応援いただきありがとうございました!
2018年に活動をはじめたTDSWは、たくさんのクリエイターの方による応援やご参加のおかげで2020年も無事に活動を継続することができました。
3月にGinza Sony Parkで開催した「Park College #07 “Fragment Shadow” Technical Talk & Workshop / Supported by TDSW」から2020年のTDSWははじまり、合計21回のワークショップやコミュニティイベント行いました。
今年の初旬に世界中を襲った感染症の流行により、昨年までオフラインでのクリエイター同士のコミュニケーションの場づくりとして役割を担っていたTDSWは、今年国内外問わずオンライン上での技術知見のシェアと蓄積を方針として活動を行なってきました。
4月に開設したTouchDesignerをメインに学習できるYouTubeは8ヶ月で約2000人の方にチャンネル登録をしていただき、これからTouchDesignerの学習をはじめる方にとって経済的や地理的制限のないコンテンツの提供ができたかと思います。
より学習の幅を広げたい方に向けたzoomを活用したライブ配信ワークショップでは、世界中のインストラクターにオファーするという従来のオフライン実施のワークショップの課題を解決しました。
また、これまでは会場現地でリアルタイムに参加した方にしか届けられなかった技術知見をPatreonでアーカイブをサブスクリプション化することで、活動費の継続的な調達やイベントの定期的な実施を実現しました。
11月は上海のクリエイティブカンパニーDigitalFUNが主催するオンラインメディアアートフェスへ遠隔登壇をさせていただいたり、クリエイティブコーディングについて大正大学の講義に登壇させていただいたり、12月は札幌市のSapporo Media Arts Workshop 2020-2021に講師として登壇させれいただいたりと、メインとするワークショップ実施の活動以外の部分でも広くTDSWを知っていただく機会を得ることができました。
振り返ってまず思うのは、オンライン上で場所や時間を問わず様々な活動に参加できるようになったことで東京都外の国内のクリエイターや世界中のコミュニティと繋がることができたという実感がある1年間だったなということです。
また、昨年11月から今年3月までTDSWは活動を休止しておりましたが、多大な協力をしてくださった渋都市株式会社のとしくに社長やYAVAOさん率いるhuezや、バンクーバーから遠隔にも関わらず挑戦や展開のきっかけと駆動力となってくださったchimanacoさんのコアメンバー加入による新組織となった大きな変化がありました。
よかった面もある一方で、正直に告白をするとどうしてもやはり少し味気のない1年間だったように思えます。
同じソフトウェアを学習する仲間、同じ技術領域で話し合ったり助け合うことのできる仲間と直接顔を見て話せるオフラインの場をセッティングできなくなってしまったことで、2020年はコミュニティ活動を行う上で非常に困難な時期でした。
もう直ぐ落ち着く、来年落ち着く、何年後落ち着くという様々な予測なのか希望なのか判断のつかない意見を飽きるほど耳にして、いつかまた同じ場所で同じ技術やパフォーマンスにワクワクしたり感動したりできる時間が戻ってくるのか弱気になってしまうことが度々ありました。
空気や表情や声で直接伝えることのできていた活動への思いやつながりへの感謝を等身大に伝えることができないもどかしさが募っています。
来年は必ずオフラインイベントを実施しますと、今年最後のお礼の中で断言できないことが悲しいです。
ただ、このもどかしさやさみしさは、TDSWや私たちが取り扱っている分野領域だけでなく、今この時代を戦っている多くの人が抱いているものだと思います。
このような思いの中で笑顔や感動を与えることができのもまた、私たちが学習しているような技術領域が持つ力です。
リアルの場でのイベント、インスタレーション、パフォーマンスなどが制限されている現在ですが、それに代替するコンテンツが生まれるようなきっかけを与える技術やアイディアや経験をTDSWを経由して来年も引き続き共有していきたいと思います。
オンラインワークショップに移行したばかりの不安定な運営の中でも惜しみない協力をしていただいたインストラクターの皆様、参加者の皆様、活動に応援と関心を寄せてくださった全ての方に感謝いたします。
1年間TDSWを支えてくれて本当にありがとうございました。
また来年も面白いことたくさんしましょう!
TDSW代表
narumin